テトリスと赤煉瓦の都市

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インドネシア、ジョグ・ジャカルタ上空。飛行機の窓から下方を眺めると、赤煉瓦の屋根が広がっていた。澄んだ青空と煉瓦のコントラストが美しい。何だか、フィレンツェに見えないこともない。赤煉瓦の秩序を乱す屋根はたまに現れる。トタン屋根だ。煉瓦、煉瓦、煉瓦、トタン、煉瓦、トタン。というような感じで秩序が乱されていく。

日本、東京上空。空港を出て、1週間振りに東京の(といっても羽田周辺)風景を見た時、そのまま下に落ちたテトリスのブロックみたいだなと思った。トスン、トスン、トスン、四角いビルが沢山落ちている。テトリスは色彩で溢れている。けれど、東京というスペースで繰り広げられるテトリスは大抵モノクロームだ。グレー、グレー、グレー。偶に白とかこげ茶とか。無機質で、建物から気怠ささえ感じる。

 

飛行機の窓から見ることのできる屋根の色は、その国の気質が現れるのかもしれない。インドネシアの人々はフレンドリーで、会釈だけでなく合掌?もしてくれた。言葉が通じずとも笑顔で、ケ・セラ・セラ的な雰囲気があった。赤煉瓦の温厚な色。
東京に住む人々は、基本的にお互いに無関心あるいは無関心を”装っている”。好奇の目を他者に対して向けるが、それは決して迎い入れるとかそう言ったポジティブな感情からではなく、大体は自分の理解を逸脱した行為に対するネガティブな感情から起こる視線だ。ビル、ビル、ビル。スーツ、スーツ、スーツ。グレー、グレー、グレー。東京は歩くテトリスで埋め尽くされている都市なのかもしれない。