朝から夕方までの、ある1日の記録

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写真は適当にフォルダから選んだ1枚。

 朝6時に目が覚めた。顔を洗い、窓を開ける。換気をする。いつもの流れだ。だが、まだ温もりのある布団へと戻った。なぜならこの日は休みだったからだ。休日という小さな幸福を噛み締めながら、再び眠りにつく。

  8時30頃。目が覚める。顔を洗う。タイガーの電気ケトルに水を入れる。時計の文字盤を見ながら、湯が沸くのを待つ。カチッという音が聞こえた。"MILES"というワードが印刷されたマグカップに茶葉を入れる。マグに書いてある"MILES"は、何マイルとかのマイルズの意味なのだけれど、最近はジャズの本を読んでいるから同じ"MILES"でも"Miles Davis"のマイルズに見える。まぁ、それはどうでもいいとして、茶葉を入れて熱い湯を入れる。朝はイングリッシュ・ブレックファスト、と決めている。理由はシンプルで「ブレックファスト」と書いてあるからだ。朝食を食べ、歯を磨く。いつもと大して変わらない。時間が2時間程違うだけだ。

 徐にパソコンを開き、ニュースを見る。新聞もあるのだけれど、この日はそういう気分じゃなかった。解散するとか、新しい政党が出来るとか、なんとか。いっそのことAIが半端じゃないくらいに賢くなって「ターミネーター状態(HAL状態でもいいけど)」になれば人類は宗教も文化も超えて一丸となって、それらに立ち向かうんじゃないかなんてことを、まだ眠っている脳みそで妄想する。

 Youtubeでモンクの演奏を大音量で流しながらシャワーを浴びる。髪を乾かすのも、急がなくていい。天気がいいから、どこかに出かけよう。そう思って着替える。誰に会うわけでもないけれど、買ったばかりのジーンズにカーキのYシャツを合わせて着る。ポケットには、村上春樹の『カンガルー日和』と定期券。ポシェットには、財布とiPod mini(最近製造中止になった)。ベルトを付けて、家を出る。

 外に出たはいいけれど、何処に行くのかを特に決めずに出てきた。何処に行こうか、そう考えているうちに駅に着いた。電車に乗る。何処に行こう。本屋に行くことにした。行こうとしている本屋は行きつけのところだ。本店は別にあるのだけれど、オフィス街の中心にあるいい感じの本屋だ。場所も場所だからオフィスワーカーが多い。自然とハウツー本のコーナーに人が集まる訳だ。上階へ行き、ヘルマン・ヘッセの作品を探す。同じ作品でも、出版社によって翻訳が違うから、その辺を比べながら買う本を選ぶ。ヘッセの『デーミアン』とバリー・ユアグローの『一人の男が、飛行機から飛び降りる』を買った。『デーミアン』は講談社から出ているものは読んだけれど、今回のは岩波から出版されているものだ。訳の違いを比べながら読みたいと思う。

 書店を出て、5分くらい歩いた。"有名な橋"を渡り、珈琲屋へ。3階の席に座り、アイスのカフェオレを頼んだ。『カンガルー日和』を最後まで読み、店を出た。外は陽がかげり、秋を感じさせる爽やかな、そしてどこか寂しげな風が吹いていた。

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