#24:『本能寺ホテル』感想

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 不思議な作品だ。日本史史上最も有名な事件といっても過言ではない、"本能寺の変"。天正10年6月2日。天下統一を目前にし、織田信長明智光秀(とされている)の謀反により、襲撃された。信長は、寺に火を放ち自害した。その時、信長は何を思ったのか。彼は未来に何を残したのか。そういうことが、本作『本能寺ホテル』で描かれている。

 

 

作品情報

題名:本能寺ホテル

監督:鈴木雅之

出演:綾瀬はるか堤真一濱田岳 他

 

あらすじ

 勤務先の会社が倒産し、職を失った繭子は、恋人の恭一からプロポーズされ、周囲の後押しを受けて婚約を決意。恭一の両親の金婚式を祝うため京都を訪れるが、手違いによって予約していたホテルに泊まることができず、偶然たどり着いた路地裏の「本能寺ホテル」にチェックインする。すると彼女は、いつの間にか奇妙な寺の中に迷い込んでおり、そこは天下統一を目前にした名将・織田信長が滞在する1582年の本能寺だということが判明する。訳がわからないまま本能寺ホテル安土桃山時代の本能寺を行き来し、信長や信長に使える小姓・森蘭丸と交流を深めていく繭子だったが……。

本能寺ホテル : 作品情報 - 映画.com

 

感想

30分待とう

  本編開始後、すぐに違う作品を観ようとしてはいけない。とにかく30分待ってほしい、するとそれまでのことが嘘のようにシュール・コメディが始まるから。つまらないという訳じゃない。しかし、この30分はハッキリ言えば「よく分からない」。よく分からないけれど、何か凄い。想像していたような本能寺ではなく、やけに現代的な雰囲気の本能寺。それと合わせるように、映される現代。本能寺ホテルが映される。何か伝え等としているのか、と深く考えていた。けれど、やはりよく分からなかった。

 

信長の決意

 映画終盤、信長はある決意をする。その決意は"本能寺の変"の新たな解釈であり、さらに織田信長はこうあってほしいという理想の姿が重なってみえるものだ。信長の決意。この場面を観るためだけに、『本能寺ホテル』という作品を見ても、全く問題ないと思う。

 

 

タイムスリップ

 この作品において、タイムスリップの場面は面白い要素の一つだ。何がトリガーなのか。どのようにしたら安土桃山時代に行くことができるのか。その戻り方は、等々。トリガーがこれ!と説明されるわけではないが、自然と分かるような描き方がされている。鑑賞後に同じことをして見たくなること間違いなし。

 

織田信長

 "織田信長"という人物は、やはり凄い。天下統一という思想を持ったということは、泰平の世にしようと考えたということだ。そのために幾多もの戦いに挑み、勝った。しかし、その最後は壮絶だ。家臣に謀反を起こされ、寺に火をつけ自害。自害する瞬間、何を思ったのだろうか。いくら私たちが考えようと、その答えは分からない。だが一つ分かることがある。それは日本という国を大事に思っていたということだ。私もそうでありたい。

 

honnoji-hotel.com

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