#22:"Happy New Year" /『ハッピー・ニュー・イヤー』感想

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 生まれてこのかた、インド映画を観たことがなかった。"ボリウッド"という言葉や近所のインド料理やで流れているポップな音楽は聞いたことがあった。Netflixで、たまたま鑑賞した人生初のインド映画"Happy New Year"/『ハッピー・ニュー・イヤー』。どうだったか。これが大当たり。大変面白い、エンターテイメント作品だった。

 

Happy New Year

Happy New Year

 

作品情報

題名:"Happy New Year"

邦題 :『ハッピー・ニュー・イヤー』

監督/脚本:ファラ・カーン

キャスト:シャー・ルク・カーン、ディーピカー・パドゥコーン 他

 

あらすじ

 チャーリーという名の男がいた。ある実業家に、自分の父親を無実の罪で投獄されたチャーリーは、その実業家に復讐を計画する。チャーリーの他にも、彼の父親に恩義を感じているものがいた。彼らは、復讐のためチャーリーと共に計画を立てる。しかし、その計画の成功のためには、〈ワールド・ダンス・チャンピオンシップ〉すなわち世界ダンス大会に出場し優勝することが不可欠だった。果たして、チャーリーを初めとする彼のチームは、復讐を果たすことができるのか。笑いあり、涙あり、アクションあり、感動の超大作"Happy New Year"!。

(自作のあらすじですので、不十分な点があると思いますが、ご了承ください。)

 

 感想

物語の面白さ

 今作を語る上で欠かせないのは、物語の面白さだ。誰かが誰かに復讐を果たすために奔走する。ここまでは"よくある"ストーリー展開。しかし復讐を果たすために、世界ダンス大会に優勝しなければならない、などという突拍子もない展開を描いた作品が、この作品以外に存在するだろうか。しかし、無理やり物語にその展開を押し込んだという感じはなく、順序立てて物語は進む。なぜ復讐をするのか。なぜダンス大会で優勝しなければならないのか。とても観やすい映画だ。歌や踊りだけではなく、それぞれの登場人物の行動の動機、感情の変化なども、細かく描かれている。

 メリハリもある。いきなり踊りが始まるのではなく"これから踊りますよ"という雰囲気がどことなく感じられる。踊り以外のシーンも必見だ。特に終盤での金庫への侵入シーン。ギャグシーンや踊りの場面とは、打って変わって、緊迫感のある場面となっている。それは確実に『ミッション・インポッシブル』のオマージュであるのだが、上手い具合に劇中に溶け込んでおり、アッパレアッパレという感じだ。きっと『ミッション・インポッシブル』ファンの方も納得の演出だろう。

 また、台詞にも是非注目していただきたい。ヒンディー語を話している、と思ったら英語になる。英語を話していると思ったら、ヒンディー語。今作を100%楽しむためには、ヒンディー語と英語の2ヶ国語を習得しなければならないのかもしれない。

  

音楽

 インド映画というと、"歌い踊る"というイメージがある。今作はどうだったか。そのイメージ通り、歌って踊って、歌って踊って。そういう場面がたくさんある。しかし、そのどれもがくどくなく、どれもそのリズムや歌詞が(何を言っているのか分からなくとも)印象的で、つい踊り出してしまいそうになるのだ。例えば、この曲。

 この曲はクライマックスへ物語が向かう、少し前に歌われる曲だ。1回聴けば、惹かれること間違いなし。チャーリーという役の俳優さんのソロで始まり、テクノ調のアップテンポな曲だ。またダンスも魅力的で、途中のダンスシーンはディズニーの『美女と野獣』のダンスシーンを彷彿させる。他の曲も魅力的で、ハリウッド映画では決して生み出せないであろう場面が展開されている。"ボリウッド映画"。その言葉が、本当に似合う作品だ。

 

 歌って踊って

 今作『ハッピー・ニュー・イヤー』が、初めて鑑賞するインド映画となったのだが、この映画はきっと、誰にとっても楽しめるエンターテイメント作品となっている。数々の魅力的な曲、踊り。魅力的な俳優/女優の方々(ヒロインのディーピカー・パードゥコーンに至っては、物語が進むに連れ、ディズニー映画『アラジン』に登場するジャスミンに見えてくる)。元気になりたい時には、これを観ればすぐに明るい気持ちになれること間違いなしだ。3時間近くあるが、その時間が経過したのも忘れてしまうだろう。是非一度、鑑賞してみてほしい。

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