【ジョーンズの日記】第2話

 この本は、とある場所で発見された。表紙に埃はかぶり、紙は黄ばんでいる。裏表紙には、ジョーンズとだけ署名がされている。1日目、2日目などと書かれているので、日記かと思われる。各ページにはモノクロの写真が挟まっており、ジョーンズ氏が撮った可能性が高い。このジョーンズ氏が何者なのか。現在は何処にいるのか。日記を読み解きながら、解明していこうと思う。

【ジョーンズの日記】第1話 - 自然堂書房

 

2日目

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日が昇ってきた。

 昨日、木材を集めたから拠点を作ることにする。場所は洞穴の近く。雑草をむしり取り、建設しやすいようにした。

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拠点は高床式の掘っ建て小屋にしようと思う。集めた資材、食料などを入れて置けるようにもしなければ。

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拠点を建設しているうちに、日が落ちてしまった。やはり明かりがないと暗い。周りを見渡しても、明かりは見当たらない。拠点は、階段を取り付け、底上げをした。これで猛獣などが襲ってくることはないだろう。

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敷いたばかりの床の上で寝ようとしたら、何かの唸る声がした。とっさに昨日作った、木製のナイフを構えた。すると、拠点の入り口に何かがいた。暗くて、よく分からない。だが酷い腐敗臭がする。とりあえず写真を撮った。

 

3日目

朝が来た。唸り声がする方へ注意を向けながら、辺りを警戒していたが、その途中で寝てしまったようだ。こんな無用心では、すぐに命を取られてしまうだろう。早く拠点を完成させなければ。昨夜撮った写真を確認したところ、人の形をした"何か"が写っていた。原住民だろうか。

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安定した食料を見つけるため、拠点周辺を探索した。果物がなっていた。緑色の玉に深緑色の縦縞が入った果実だ。ナイフで切ってみると、中は燃えるような赤色をしていて、種があった。食べてみると、甘く、水分が豊富だった。この果実は大変重要な食料源となるだろう。見つけた分だけ、建設中の拠点に持ち帰った。

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3日目、日暮れ。拠点建設の進行状況。

 

4日目

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4日目。昼頃。拠点建設の進行状況。

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寝付けない日は、こうして取り付けた窓から、外を眺めている。時折動物の鳴き声が聞こえてくる。羊か牛か。この周辺に生息しているのだろうか。

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ジャングルの夜は綺麗だ。ガス灯の明かりもなく、星空が大変綺麗に見える。遭難してから4日が経った。なんとか生き延びている。だが、いつ命を落とすか分からない。我が友、ヘンリーは元気にしているだろうか。このまま人知れず、私は死んでしまうのだろうか。

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