アート・ギャラリー・オブ・オンタリオ(AGO)@トロント

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先日"Art Gallery of Ontario"通称AGOを訪れた。

紀元後100年頃から現代にいたるまでの芸術作品を80000点以上所蔵している。美術館の広さは45,000平方メートルで、カナディアン・アートに関しては世界一の規模を誇る。

コレクションの半分はカナダに関するもので、イヌイットやカナダ原住民たちの作品も所蔵している。また、ヨーロッパのアートコレクションも豊富で、細密画や彫刻、中世やルネサンス時代の装飾美術、ティントレットやルーベンス、トマス・ゲインズバラ、フランス・ハルスといった巨匠の絵画、またパブロ・ピカソオーギュスト・ロダンカミーユピサロクロード・モネといった近代の画家達の作品もある。

アートギャラリー・オブ・オンタリオ - Wikipedia

 

 近くを通ったことはあったのだが、館内に入るまでは行かなかった。しかしその外観は誰しもの目を引くものがある。まるで宇宙船の側面のような、全面ガラス張りなのだ。またAGOという赤いオブジェも飾られている。

受付の中央には、螺旋階段が下の階へと続いている。下の階へはボランティアの方しか入れないようになっていたので、何があるのかは不明だ。僕が訪れた時は混んでいた。それなりの列を並び、チケットを購入。学生割引で$11、つまり(1カナダドルを900円として計算すると)990円。大変良心的な値段だ。しかしこれは常設展示のみの値段である。特別展示も含めると、$16.50/1485円だ。

館内へ。目の前にあるのは吹き抜けだ。右と左には展示が。普通はどのように回ればいいのだろうか。右からか左からか、中央に行くか。気分で右の展示から見た。

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そこにはアジア系の人々の写真があった。写真といっても、現代のカラー写真ではなく、セピア色の写真だ。正確な年代は残念ながら記憶していないが、飾られた写真の中には武士達の写真もあった。説明によると、パリを訪れた幕府に通訳の方の写真であるらしい。その隣には、「海軍でナンバー2の肩書きを持つ武士」の写真もあった。この方は、もしかしたら勝海舟とも面識があったのかもしれないなぁ。なんて思った。武士の他にも、中国・インド・ビルマなど、アジアに位置する国々出身の人々の写真があった。同じアジアであるのにも関わらず、その服は多種多様だ。大変面白い展示であった。

1階の奥には「カナダの現代を写した」映像作品があった。四角い部屋の中央に置いてあるソファ。その目の前には真っ白な壁に映された作品。黒い床に反射する作品。部屋自体が作品なのでは、と思うくらいこの空間は美しかった。映像作品に関しては、残念ながらシンパシーを感じることは出来なかったが、映像自体は大変綺麗だった。なんでも8Kで撮影されたものを、4Kの画質に落として投影しているらしい。

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これがその部屋の写真だ。何も加工/フィルターはかけていない。そのままの空間を切り取っただけだ。大変美しい空間だった。

 

 1階を一通り見終わり、2階へ。

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この部屋の作品の展示方法は大変面白かった。ワインレッド色の壁に飾られた作品。無造作に見えて、凄く計算されて展示されているようだった。印象に残ったのは老人たちがテーブルを囲み、何かの相談をしている様子を描いた作品だ。窓から差し込む淡い光によって微妙に違う、老人たちの髭の明るさ。一人一人違って見える、髭の感じ。ただただ感心してしまった。

 奥へ進むと、ワインレッドの部屋とは対照的に、白い大きな部屋が連なっている場所に辿り着いた。同じ間隔で飾られた作品。現代のカナディアンアートらしい。カナダの自然を切り取った作品。同じ自然であるにも、関わらず描かれたものは全く違うものだった。優しく描かれているものや荒々しく描かれている作品。

また、これらの作品が展示されている部屋も興味深いものだった。作品を直接当てる照明はなく、部屋の上部にある「差し込む口」のようなものから外の光が差し込んでいる。台形のような形をしていたが、これに秘密があるのだろうか。

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休憩ついでに館内のカフェへ。 このカフェは側面がガラス張りになっている。外観の宇宙船の側面と例えたのと同じ場所だ。開放感100%といったところだろうか。

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この日は快晴で差し込む光が大変に美しく、ロンドン・フォッグという紅茶の味をより一層美味しくしてくれたと思う。ジェラートもあった。注文したのはカフェラテ・ジェラート。甘すぎるということもなく、大変美味しかった。

 

まだ3階、4階と見るべきところはあったが、時間も時間だったので帰宅。そこまで遠いわけでもないので、再びAGOを訪れようと思う。トロントにお越しの際は、是非アート・ギャラリー・オブ・オンタリオ(AGO)を訪れてみては。

ago.ca

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