『お前さんよ。人生捨てたもんじゃないぜ。』

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別に、「人生がつまらない」っていう訳じゃないんだけど、なんかコレといったことがない気がするんだよね。例えば(すごく抽象的な表現になるけど)師匠と言えるような人と出会うとか、何かに呼ばれるとか。まぁ20年後とかに、今を振り返ったら「あの時は良かったな」とか思うんだろうな。未来の自分に言い訳をしたい訳じゃないけど、今を生きている身としては、今のところ「そこまで波乱万丈な人生じゃない」って言いたい。

 他の人から見れば、十分波乱万丈と言えるのかもしれない。けれど自分では、そうは思わない。昔に想像していた「人生」ってやつは、もっと荒々しくて、楽しくて、時には悲しくて。そんな感じだった。

いつか『人生捨てたもんじゃないぜ』そう誰かに言える人生を送りたい。

これは僕の妄想だけれど、ジャズバーの片隅、あるいは洒落た喫茶店。そういう所のカウンターの隅の席に、『人生辛いっすね』。そう嘆いている若者がいたとする。そんな時にすっと彼の隣に座り、

 

『よう坊主。そんなメソメソするもんじゃねぇぜ。』『お前さん男だろ。背筋伸ばして、まっすぐ生きろ。』

そう言いたい。すると若者はこう言うかもしれない。

『おっさんに何が分かるんすか。』

若者特有のチャラい感じでね。そしたら僕はこう言うんだ。

『お前さんよ。人生捨てたもんじゃないぜ。』

 

するとその「坊主」は、何も言わないでこちらを見る。何かを発見したみたいに。ただただジッと。こちらを見るんだ。それで僕はというと、「坊主」がこちらを見ているのを気付いているのにもかかわらず、一口静かにウィスキーを飲むんだ。

こう言いたいね、いつか。

もしかしたら今書いたこの「妄想話」は、僕が掛けてもらいたい一言なのかもしれない。

 

『お前さんよ。人生捨てたもんじゃないぜ』ってね。

 

 この台詞は是非武田鉄矢節で言いたい。

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