公園で昼食を。

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記事のタイトルは『ティファニーで朝食を』のオマージュ。

 

 日曜日。昼食にパンを買い、公園で食べようと思った。

文庫本1冊とポータブルラジオプレイヤー、財布を持って、近所のパン屋へ。コーンマヨネーズとパングラタン、チーズフォンデュ(大きめのパン)を購入。パングラタンは、パンをブロック状に切ってその上から、マカロニグラタンをのせたもの。シンプルなのだけれど、美味しい。小さいフォークで食べるのだが、これもまた好きだ。

パン屋の袋を持ち、ラジオを聴きながら公園へ。

その日は晴天に恵まれていた。初夏だったか、秋の最初だったか。どちらか。公園へ着いたのはいいけど、どこで食べよう。周りを見渡した。すると、野球場が空いていた。

その日は試合がなかったようで、誰も使っていなかった。これはラッキーだ。そう思って、僕は端のベンチに座った。野球場は良い。なぜなら周りがひらけている上に、空が見渡せるからだ。

ポータブルラジオプレイヤーを調節し、ダイヤルをJ-WAVEに合わせる。袋からまず、パングラタンを取り出し、小さいフォークを使って食べ始めた。やっぱり美味しい。気温もちょうど良い上にラジオの心地いい音で、多少の眠気も感じる。それくらい落ち着いて朝食を食べていた。ぼーっと食べていた。パングラタンが食べ終わったので、少し本を読む。何の本を読んだかは覚えていないけど、こういう日にぴったりの本を選んだんじゃないかな。数ページ読み終わり、コーンマヨネーズを食べ始めた。

すると鳩が1羽、目の前に飛んできた。手でしっしっ、とやって追い払った。その鳩はどこかに行った。

しかし、次の瞬間、10羽くらいの鳩がこちらに飛んできた。僕は目を見開いた。腰が抜けそうになった。追い払った鳩が仲間を呼んできたのだろう。

ベンチ周りに集まり、いかにも「パンを下さい」みたいな目で見てくるものだから、怖くなって、急いでそのベンチを後にした。あれだけの鳩が自分のところへ飛んでくるのは初めてだったもので、とても怖かった。悪夢をみた時と同じくらい。実際に体感してみると分かるが、本当に怖いのだ。

仕方がないので、僕はラジオを聴きながら、歩いてパンを食べた。想像していた優雅な休日の公園の昼食とは程遠い、恐怖体験をしてしまった。もう公園で何かを食べることはないだろう。その場所に鳩が飛んでこない、と約束されている時以外は。

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