#9:"Jurassic Park" /『ジュラシック・パーク』レビュー

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【JURASSIC PARK/ジュラシック・パーク

日本公開日:1993年7月17日

監督:スティーヴン・スピルバーグ

音楽:ジョン・ウィリアムズ

 

先週、何か良さそうな映画が公開されていないかなとネットで調べていた。すると、"Scotiabank Theatre"でのリバイバル上映で何と、あのジュラシックパークが観れる!しかも劇場のスクリーンと音響で!今回の記事はそのレビューである。『ジュラシックパーク』は以前に少しだけ観た程度で、ほとんど内容は忘れていた。怖かったのは覚えている。劇場の席はほぼ満員。やはり名作であるだけあって、人気なようだ。

 

【ストーリー】

オープン直前のテーマパークを舞台に、バイオ・テクノロジーにより現代に甦った恐竜と人間の死闘を描いたSFX(特殊撮影)超大作。大富豪ジョン・ハモンドの招待で、古生物学者グラントとサトラー、そして数学者マルコムが南米コスタリカの沖合いに浮かぶ島を訪れた。そこは太古の琥珀に閉じ込められたDNAから遺伝子工学によって蘇った恐竜たちが、生息する究極のアミューズメント・パークだった。しかしオープンを控えたその「ジュラシック・パーク」に次々とトラブルが襲いかかる。嵐の迫る中、アクシデントにより、檻から解き放たれてしまった恐竜たちは一斉に人間に牙を剥き始めた。

無事「ジュラシックパーク」から脱出することができるのか。実物大スケール・モデルとギミック、そしてCGで造られた恐竜の映像はもはや驚愕を通り越して感動的ですらある。“映画が見せ物”である事を如実に物語った1本。映画 ジュラシック・パーク - allcinemaより)

 

【感想】

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誰もが一度は耳にしたことのある名前、『ジュラシックパーク』。現在、もちろん劇場で上映されてはいない。しかし運のいいことに観ることができた。様々な『ジュラシックパーク』についてのコメントを見ていた時に、実際に映画館で観ると迫力が違うらしく、いいなと思っていた。劇場で観てどうだったか。DOLBY ATMOSやIMAXではなかったものの、スクリーンサイズと音響で「映画体験」というものが出来た気がする。恐竜達の鳴き声、襲われる人々の悲鳴など『ジュラシックパーク』の醍醐味であろうものを体感できた。特にあの有名なテーマソングが流れた時だ。大富豪のハモンドがヘリコプターから「ようこそ、ジュラシックパークへ。」と言った時に流れるのだが、何か心に響くものがあった。島の全景を見ながら、流れるテーマソング。やはり映画音楽というのはどんなものでも興奮させられるものだ。(4分28秒からのメロディーが有名だ)

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物語の脚本・設定上の問題が今作では多くあると思うが、カメラワークなどは素晴らしかったのではないかと思う。緊迫したシーンで異なる2つの場所を交互にテンポよく写していることや、手や目、口などにカメラを寄せることでより緊迫感が増すなど。映画の中でそのようなシーンは、たくさんあるのだが中でも緊迫した場面で1番だと思うシーンは、冒頭のシーンだ。

恐竜をゲージに移す、冒頭のシーン。周りの人たちも当然麻酔銃のようなものを持っている。しかし、そのゲートを開けた男が恐竜に噛まれてしまう。周りの人たちは必死に彼を助けようとする。その時に彼の手だけが映される。彼を助けている人の口だけが映される。短いカットが連続して続くことによって、緊迫感が生まれている。さらに何がこのシーンですごいかというと、観客には肝心の恐竜の姿が見えていないのだ。けれどもその鳴き声、男を助けようとする必死さなどから、そこに恐竜がいることは僕ら観客に見えていなくても分かる。このシーンは今までの映画の中でも衝撃のシーンであった。

 

【最後になぜ鳥の飛ぶ姿が映されたのか。それも長く。】

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映画のラストシーンで生き残った人々がヘリコプターから、外の景色を見る。そこには鳥の飛ぶ姿がある。カッショクペリカンらしい。このシーンはしばらく続く。なぜか。自分なりの答えを出してみた。

映画の最後の方の場面で、登場人物たちが2匹のラプターに挟みうちにされる。しかしそこにティラノサウルスが現れ、登場人物はそのお陰で助かるシーンがある。ラプターを食した後に、ティラノは吠える。と同時に"When Dinosaurs Ruled The Earth"という垂れ幕が落ちる。Wikipediaによると、これは1969年公開の『恐竜時代』のオマージュらしいが、僕はより深い意味があるのではないかと思った。"When Dinosaurs Ruled The Earth"。この文言は「恐竜が地球を支配していた時」そう言っている。だが、現在地球を支配しているのは誰か。他の生物を絶滅に追いやっているのは誰か。人類だ。それを伝えたかったのではないかと思う。「恐竜に襲われていた人々が、パーク内から逃げた。しかしパーク外ではその逃げていた人間たちが支配者であり捕食者」である。そのようなことを伝えたかったのではないかと思う。また、恐竜を蘇らせた人間が、自分の創造したものに襲われる、という皮肉を込められているのだと思う。

 

ジュラシック・パーク

今作を映画館のスクリーンと音響で観れて、本当に良かった。記事中にも書いたが、カメラワークに圧倒された。あれだけの緊迫感・緊張感・スリルを生み出せるのは、素晴らしいと思う。未鑑賞の方、以前鑑賞したけれど忘れてしまった、という方は、もう一度カメラワークにも注目しながら鑑賞してみてはいかがだろうか。

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