#3:"Back to the Future PART2" /『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』レビュー

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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 / Back to the Future PART2】

 公開日:1989/12/9

監督:ロバート・ゼメキス

製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ

 

【ストーリー】

前作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のラストシーンで未来へと飛び立った、マーティーとドク。ドクによると、未来(2015年)でマーティーの息子が逮捕され、マクフライ一家もその連鎖で落ちぶれてしまうらしい。それを防ぐために彼らは未来へと向かったのだ。前作での未来改変によって落ちぶれてしまった、不良のビフの孫と未来のガジェットで追跡劇を繰り広げたが、無事マーティーの息子の逮捕は防ぐことができた2人。しかし、帰り際にマーティーが買った1950年~2000年までの様々なスポーツの全試合結果が書かれた年鑑をビフが拾ってしまう。マーティーとドクが過去から来たことを悟ったビフ。ほんのすきに、タイムマシンのデロリアンに乗り、過去、つまり前作の舞台である1955年の自分にその年鑑を渡し歴史を変えようと企むビフ。

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     http://bata-miki.deviantart.com/art/BACK-TO-THE-FUTURE-Part2-379785999

元の時代の1985年に戻ったマーティーとドク。しかし異変に気付くマーティー。2015年のビフが1955年のビフにスポーツ年鑑を渡してしまい、歴史の改変が行われ、ビフがヒルバレーを牛耳っていたのだ。その事実に絶望するマーティー。ドクは1955年のビフからスポーツ年鑑を取り戻せばいいと提案。マーティーとドクは、再び1955年のヒルバレーにタイムスリップするのであった。

果たして2人は、変わってしまった現実を元に戻せるのか。そして「未来へと戻れる」のか。監督ロバート・ゼメキス、製作総指揮スティーブン・スピルバーグによる『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編。

 

【前作と比べて】

バック・トゥ・ザ・フューチャー』の鑑賞直後に観た本作。前作と比べて良いところや微妙だなと思ったところを箇条書きで書いていく。

・前作と比べて、未来に行ったり、過去に戻ったり、元の時代へ戻ったりと多少あるゴチャゴチャ感は否めないが、今となっては過去となってしまった2015年の未来の描写などにより、前作よりもタイムトラベル映画の側面が強調されている。

・ここぞという時にだけテーマソングを使っていた前作と比べ、多少テーマソングが使い回されすぎではないかと思った。また80年代後半の雰囲気の、各シーンと息のあった音楽も少なめだなと感じた。

・いい意味でビフの悪役的側面が強調されていた。

・前作を観ていないと分からないというか、分かりづらいストーリー構成になっているので単品の映画としては、前作の方が上だなと思う。

・ドクがタイムパラドクスの説明だったりデロリアンを操るシーンが多く、前作の発明家・科学者としての「ドク感」が薄れていた。

・過去や未来の自分に見つかるのではないか。というハラハラ感が未来や過去、現在を行き来したことによって生まれている。

 

【ビフ】

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             Back to the Future writer reveals film villain Biff is based on Donald Trump | Daily Mail Online

本作でマーティーとドクの前に幾度となく立ちはだかるビフ。前作ではマーティーの父親をひたすらいじめる不良という感じだった。しかし今回では、老人であるにもかかわらず自分の栄光のためタイムマシンに乗り、歴史改変に成功し大富豪にまで上り詰めた貪欲な「悪役」なのだ。しかも改変された1985年で、昔から愛する女性、マーティーの母親のロレインと結婚しているのだ。しかし当のロレインはビフのことを微塵も愛してはいない。多分ビフ自身は心の中で、そのことを分かっているのだろう。

愛しているはずなのに、劇中ロレインのことをビンタするシーンがある。そのあとも謝罪したりせず、ロレインに「誰がお前のことを養っているんだ!」と詰め寄り、自分の家に居させるビフ。もしかしたらビフは、ロレインのことを「所有したい」と思っているのではないだろうか。1985年の時の若かりし頃のビフはロレインのことを好きすぎて、変なことをしていたのだろう。しかし、2015年のビフの描写を観るとどうだろう。ロレインに豊胸手術をさせたり、しまいには彼女の夫でマーティーの父親ジョージを殺害してしまったりと、ロレインを愛しているというよりかは、「所有したい」という感情が顕著に表れてはいないだろうか。もしロレインが前作も含め作中で学校のマドンナ的存在である。というような描写があったなら僕の、ビフがロレインを愛しているのではなく「所有」していたい説は裏付けをとることができる。しかしこのような描写はない。では何なのか。ビフのプライドの問題ではないか。わからない。迷宮入りだ。

理由はともかく、ビフのロレインへの執着によって様々なことが起こってしまうので、悪役としては最高のキャラクターではないだろうか。

 

【マーティー、「チキン」と言われると頭にくる】

劇中で何回かマーティーがビフや他の人に「チキン」と言われ頭にくるシーンがある。

ここで思ったのは、ジョジョの奇妙な冒険4部の主人公、東方仗助だ。

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   東方仗助の初ブチギレシーン【ジョジョ4部】 - YouTube

彼も自分のヘアスタイルを侮辱されると頭に血が上って制御不可能になってしまう。特定のワード、「髪型」や「チキン」と言われると頭に血が上ってしまう2人。マーティーがキレるたびに「仗助だ笑」と思っていた。

という作品にはあまり関係のない話だ。

 

【2015年問題】

 作中でマーティー達が2015年に行くのだが、ついにその「未来」、2015年がやってきたと世界中で話題になった。ホバーボードやナイキの自動調節スニーカー、空飛ぶ車など公開当時にも随分話題になったであろう未来の描写。もしかしたらこの未来の描写が前作の80年代の懐かしい描写の代わりなのかもしれない。

 www.bbc.com

 

タイムトラベル・エンターテイメント映画として最高な『バック・トゥ・ザ・フューチャー  PART2』。鑑賞して観てはいかがだろうか。

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