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『シッダールタ』ヘルマン・ヘッセ:書評/感想

『シッダールタ』著:ヘルマン・ヘッセ訳:高橋健二新潮文庫 インドネシアのボロブドゥール遺跡を訪れることが決まっていた。何かしら予習してから行こうと思い立ち、神保町で、何か良い本が無いかなと探していた。するとヘッセの『シッダールタ』があった。ボ…

今いる世界は"現実"なのか、それとも"誰か"の現実なのか ーー『宇宙の眼』フィリップ・K・ディック 書評

今いる世界は、宇宙は現実なのか。そう問いかけたことはあるだろうか。1日、1日を繰り返すこの世界は、"誰か"の世界なのかもしれない。フィリップ・K・ディックの『宇宙の眼』は、その巧みなプロットで、読者を物語へと引きずり込む。 『宇宙の眼』 フィリッ…

藤子・F・不二雄は「人間」に何を見たのか(1)ーー『ミノタウロスの皿』書評

青い猫型ロボット、または青だぬき。『ドラえもん』の作者は、藤子・F・不二雄。そんな彼がブラックジョークを描いたら、と考えたことはあるだろうか。少しでも、そう思ったならば本書を読むことをお勧めする。どぎついブラックジョーク加減に思わず青ざめて…

『シュナの旅』宮崎駿:書評/感想

『シュナの旅』 宮崎駿 アニメージュ文庫・徳間書店 宮崎駿氏は"宮崎駿監督"と呼ばれる。まるでそれ全体が彼の本名のようだ。語呂がいいのか、何なのか。いつからかは分からないけれど、彼はそう呼ばれていることが多いように思う。けれど宮崎駿"監督"は監督…

『思考力』外山滋比古:書評/感想

題名: 『思考力』 著者: 外山滋比古 出版: さくら舎 「知識偏重型社会」からの脱却 多くの名のある大学がグローバル化に本腰を入れ始めた。少人数制のクラスを導入し、教授は外国から招いた方。授業は教師からの一方的な講義ではなく、ディスカッション/…

『SOS大東京探検隊』大友克洋:感想

題名: 『SOS大東京探検隊』 著者: 大友克洋 出版: 講談社 散歩途中に見つけた本屋。"The Beguiling"というらしい。"Beguiling"は「魅力的」「騙す」とかいう意味。英語の本を販売している雰囲気だから、何か本を買おうといことで、ふらっと店内に入った。…