今いる世界は"現実"なのか、それとも"誰か"の現実なのか ーー『宇宙の眼』フィリップ・K・ディック 書評

今いる世界は、宇宙は現実なのか。そう問いかけたことはあるだろうか。1日、1日を繰り返すこの世界は、"誰か"の世界なのかもしれない。フィリップ・K・ディックの『宇宙の眼』は、その巧みなプロットで、読者を物語へと引きずり込む。 『宇宙の眼』 フィリッ…

ハロー・アゲイン、ミスター・ムラカミ

以前、僕は村上春樹が苦手だったと書いた[「村上春樹いいよ、読んでみなよ」 - PORTRAIT IN]。そして、今度彼の著作に再び挑戦してみようとも書いた。そして現在。『カンガルー日和』から読み始め、徐々に彼の世界観に、はまっている。ハロー・アゲイン、…

素晴らしい予告編には、素晴らしい音楽を 第1回:We can be heroes

美味しいパン屋に、必ず美味しいカレーパンがあるように、素晴らしい予告編には素晴らしい音楽が流れている。最近公開されたブロックバスター映画の中から、素晴らしい音楽が挿入されている予告編を紹介する。第1回は11月23日に公開された『ジャスティス・…

ロゴの変更

ロゴの変更をします。つい最近、ブログ名とロゴを変えたばかりでしたが、暇だったので色々ロゴ制作をしていたら、このロゴが気に入ってしまい、変更することにしました。ツイッターも変更しています。 PORTRAIT IN という名前は変わりませんが、ロゴを変更し…

何故"自殺"という行為を選んだのか ーー『ブリッジ』レビュー

世界一有名な橋と言っても過言ではない「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」。この橋から身を投げ、命を絶つ人がいる。彼らは何を思っていたのか、彼らは何故"自殺"という行為を選んだのか。命を絶った者の遺族と関係者に追ったドキュメンタリー。 『ブリッジ』…

「自然堂書房」から "PORTRAIT IN" へ

*ロゴを変更しました。下記記事をご覧下さい。 moon-fim2001.hatenablog.com ブログ名を「自然堂書房」から、"PORTRAIT IN"に変更します。それに伴い、アカウント画像も変更となります。"PORTRAIT"と書かれた白い文字とそのバックにある"IN"という淡い青色…

魔法よ再び ーー『ファンタスティック・ビースト』続編、情報解禁

ダニエル・ラドクリフ主演『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフとして制作された『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の続編の情報が、23秒のフッテージとタイトルと共に解禁された

"死者の国"を旅する少年の物語 ーー ピクサー/ディズニー最新作『リメンバー・ミー』に迫る

ピクサーが贈る最新作『リメンバー・ミー(原題:Coco)』が、アメリカでは11月22日、日本では2018年3月16日に公開される。少年が"死者の国"を旅するという物語の今作。「死」という暗いモチーフを、ピクサー/ディズニーは、私達にどのような形で魅せてくれ…

本屋は何故凄いのかという話

Embed from Getty Images // 本屋は街に一つはある。ふらぁと入り、買おうとしていた本があろうとなかろうと、一冊は手にとる、そして出る。そこで、そのまま次の目的地に行かずにその本屋を振り返ってみてほしい。じっと本屋の方を見る。周りがどんな変な目…

藤子・F・不二雄は「人間」に何を見たのか(1)ーー『ミノタウロスの皿』書評

青い猫型ロボット、または青だぬき。『ドラえもん』の作者は、藤子・F・不二雄。そんな彼がブラックジョークを描いたら、と考えたことはあるだろうか。少しでも、そう思ったならば本書を読むことをお勧めする。どぎついブラックジョーク加減に思わず青ざめて…

「映画の父」リュミエール兄弟の映画が公開されるらしい

POPEYEの11月号『映画とドーナツ。』を読んでいた。POPEYEには巻末近くに"TO DO LIST"というページがある。そこには様々な物の紹介がTo-Do List形式で書かれている。本やフェスティバル、映画、音楽などなど。ただ観ているだけでも、面白いけれど、To-Do Lis…

『シュナの旅』宮崎駿:書評/感想

『シュナの旅』 宮崎駿 アニメージュ文庫・徳間書店 宮崎駿氏は"宮崎駿監督"と呼ばれる。まるでそれ全体が彼の本名のようだ。語呂がいいのか、何なのか。いつからかは分からないけれど、彼はそう呼ばれていることが多いように思う。けれど宮崎駿"監督"は監督…

【ジョーンズの日記】最終話

〈前回までのあらすじ〉 とある場所で発見された1冊の本。表紙に埃はかぶり、紙は黄ばんでいる。裏表紙には、ジョーンズとだけ署名がされ、各ページにはモノクロの写真が挟まっていた。拠点を建設したジョーンズ。しかし遭難から12日目に拠点が火事で燃えて…

#30:『巴里のアメリカ人』レビュー

"An American in Paris" 『巴里のアメリカ人』 (1952年/監督:ヴィンセント・ミネリ)

#29:『ラブ・アゲイン』レビュー

"Crazy,Stupid,Love" 『ラブ・アゲイン』 (2011年/監督:グレン・フィカーラ、ジョン・レクア)

朝から夕方までの、ある1日の記録

写真は適当にフォルダから選んだ1枚。 朝6時に目が覚めた。顔を洗い、窓を開ける。換気をする。いつもの流れだ。だが、まだ温もりのある布団へと戻った。なぜならこの日は休みだったからだ。休日という小さな幸福を噛み締めながら、再び眠りにつく。

"All of Me" at駅前

柏にとある用事があった。柏駅の改札を出た。すると、駅前のひらけているところに複数の叔父さん達がいた。叔父さんといっても、皆が手に何かの楽器を持っていた。バンジョー、トランペット、トロンボーン等々。最近ジャズの本を読んでいるものだから、何か…

#28:『関ヶ原』レビュー

(C)2017 「関ヶ原」製作委員会 『関ヶ原』 (2017年/監督:原田眞人)

"TELE〇POTION" 七尾旅人

明るくて、軽快で、ポップで。しんみり元気になれる曲。ドカァーンと、一気にブーストを上げたい時には、もっと激しくてロックな曲がいいけど、そんな時はあまりないから、"TELE〇POTION"をよく聴く。

カムチャツカの上を通る

Embed from Getty Images // エアカナダに乗り、日本に帰っている途中のこと。今どこらへんにいるのだろうか、と思って、席の前のモニターをタップした。現在地を示す地図を表示させた。その時、飛行機はカムチャツカ上空を通っていた。「カムチャツカ」。そ…

#27:『紅の豚』レビュー

『紅の豚』 (1992年/監督:宮崎駿)

#26:『雲の向こう、約束の場所』レビュー

『雲の向こう、約束の場所』 (2004年/監督:新海誠)

【ジョーンズの日記】第3話

〈前回までのあらすじ〉 とある場所で発見された1冊の本。表紙に埃はかぶり、紙は黄ばんでいる。裏表紙には、ジョーンズとだけ署名がされ、各ページにはモノクロの写真が挟まっていた。この日記と思われる本を所有しているらしい、ジョーンズという人物は、…

ブログについての、5つの悩み

ブログをしばらく書いていると、悩みの一つや二つは出てくる。なんやかんやで、このブログも開設してから、半年以上は経っている。肝心の悩みというのは、散々変えてきたブログのデザインやタイトルとかではなく、記事について。映画の感想記事、過去記事、…

#25:"The Breakfast Club" /『ブレックファスト・クラブ』感想

『スパイダーマン:ホームカミング』がオマージュを受けた作品があるという。『ブレックファスト・クラブ』という作品。5人のティーンエイジャーが、それぞれに向き合う作品だ。鑑賞後、作品のテーマの深さに驚いた。ティーンエイジャーの映画だからといって…

世界報道写真展 2017

8月6日。最終日に東京都写真美術館にて開催された『世界報道写真展』を訪れた。「変えられた運命」というフレーズ。大げさだと思った。しかし、それは間違いだった。展示されている写真に映されているのは、何かによって人生・運命を変えられた人々だ。命を…

マイクラ日誌 #9:スチームパンク飛行船?(1)

以前スチームパンク的な何かを作ろうと書いたきり(マイクラ日誌 #8:スチームパンク的な何か - 自然堂書房)、何も更新してなかったが、試しに一個作っていたのだ。作ろうとしたのは、飛行船。ガレオン船のような形をベースにエンジンを両側面につけること…

COLESNE LO〈オニツカタイガー〉

新しい靴 長い間履いてきたスニーカーが汚れてきた。お気に入りの靴で、どこへ行くにもこの靴を履いてきた。けれど、だんだんとパリッとした感じがなくなってきた。だから新しい靴を買うことにした。本当は、ブーツが良かったのだけれど、季節的に合わないの…

#24:『本能寺ホテル』感想

不思議な作品だ。日本史史上最も有名な事件といっても過言ではない、"本能寺の変"。天正10年6月2日。天下統一を目前にし、織田信長が明智光秀(とされている)の謀反により、襲撃された。信長は、寺に火を放ち自害した。その時、信長は何を思ったのか。彼は…

"iPod nano"は、Appleなりの〈音楽の形〉なのかもしれない

iPod nano を購入した。 随分と前から iPod touchの第5世代を愛用していたのだが、最近になって目がよく疲れるなと感じてきたのだ。SNSやアプリの使いすぎが原因なのだと思う。音楽を楽しむために買ったはずの iPod touch がスマホの代わりのような存在にい…