名前付け ー前菜付き

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前菜

この記事は映画のレビューでも読書のレビューでもない雑文です。地下鉄中でふと思いついたので書きました。

映画のレビューは9つ、本のレビューは2つ、展覧会の記事が2つ、この記事のような雑文が4つ程下書きとしてあります。満足いく形になったら投稿します。では本文をどうぞ。

 

名前付け

ある事象に名前が付いていても、その事象を”知らない”ことが、この世界には多く存在する。

ワーム・ホールとかブラック・ホールとか。「虫の穴」なんて、地面を這いつくばって日々生活していればそこら中にあるし、「黒い穴」なんかは影を駆使して自分たちにだって作り出せる。

けれども、これらの言葉は  時空構造の位相幾何学として考えうる構造の一つで、時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域でトンネルのような抜け道であったり、極めて高密度かつ大質量で、強い重力のために物質だけでなく光さえ脱出することができない天体であったりする。そう僕達は認識している。

金をドブに捨てるという表現があるけれど、実際にドブを見たことがある人はどれくらいいるのだろうか。ドブはどろどろとした沼みたいな抽象的なイメージしかない。

僕達はあらゆる事象に名前付けをする事でその事象を認識し、支配し、コントロールさえもできるかの様な優越感を覚える。けれど、実際にそれらの事象を理解しているかといえば、理解出来ていないことが多いし、その事象を見たこともないことの方が多い。そしてコントロールする事ができることなんて無い。

とりあえず、今僕の目の前にあるマグカップというものに入っている、黒くみえる水の様なものはコーヒーと名付けられている。そして美味しい。

『マジック・イン・ムーンライト』レビュー

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マジック・イン・ムーンライト

"Magic in the Moonlight"

(2014年/監督:ウディ・アレン

 

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『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1 第1章:ウィル・バイヤーズの失踪 レビュー

少年、少女が冒険を繰り広げる物語は、いつだって愉快で楽しいし、いつだって物語として完璧だ。『E.T.』や『グーニーズ』、『スタンド・バイ・ミー』。冒険の目的が如何なるものであろうと、少年少女たちは成長する。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』も、その中の一つだ。

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ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1

第1章:ウィル・バイヤーズの失踪

"Stranger Things" Season1"

Chapter One: The Vanishing of Will Byers"

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『点』レビュー

その題名に惹かれて鑑賞した、25分の作品『点』。25分と短い作品ながらも、作品の雰囲気を最初の数シーンで構築し、幼馴染2人の「点」を描いた作品。

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(C)2017 WARNER MUSIC JAPAN INC.

 

『点』

(2017年/監督:石川慶)

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最後のジェダイとは一体誰の事だったのか :『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』考察1

スター・ウォーズ/最後のジェダイ』というタイトルが公開され、様々な考察がなされた。「最後のジェダイ」とは誰の事を示すのか。ルークか、レイか。それともカイロ・レンか。劇中に、その答えは示された。

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【『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の内容に触れています。未鑑賞、鑑賞予定の方には、ブラウザバックを推奨します。】

「最後のジェダイ」とは誰の事なのか。その答えはシリーズ8作目の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で示された。まずは「ジェダイ」とは何の事なのか。監督のライアン・ジョンソンは、"最後のジェダイ"はルーク・スカイウォーカーであると発言したが、それについても考察をする。

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ドローンの攻撃 ー『ブレードランナー 2049』レビュー 第1回

ディストピア的世界観をスクリーンに余すことなく映す『ブレードランナー 2049』。劇中、ラヴというレプリカントがドローンを使い攻撃する場面がある。ドローンによる攻撃、これは今作でどのように描かれているのか。『ブレードランナー 2049』レビュー 第1回。

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"Blade Runner 2049" 

ブレードランナー 2049』

(2017年/監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

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"荷物を席に置くこと"と"信頼"についての考察

荷物を席に置くという行為は人によって、それを行うか行わないかは変化する。誰かは自分が会計をしている間、荷物を席に置く。しかし、違う誰かは絶対に自分の荷物を席に置いていかない。しかしそのどちらもが外国に行くと荷物を置いていかない。そこにはどのような違いがあるか。そこには信頼という極めて脆い感情の存在が横たわっている。"荷物を席に置くこと"と"信頼"についての考察。

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名探偵、二元論、名優 :『オリエント急行殺人事件』レビュー

アガサ・クリスティ著『オリエント急行の殺人』を映画化した今作。監督でもあるケネス・ブラナーが、かの有名な探偵エルキュール・ポワロに扮し、オリエント急行での殺人事件に挑む。結末は衝撃であり、感動さえも与える。近年ではあまり観ない、程良いテンポの、細部まで作り込まれた、"ウェルダン"な作品だ。

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オリエント急行殺人事件』 

"Murder on the Orient Express"

(2017年/監督:ケネス・ブラナー

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