ようこそ、未知の世界へ 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1 第1章:ウィル・バイヤーズの失踪 レビュー

少年、少女が冒険を繰り広げる物語は、いつだって愉快で楽しいし、いつだって物語として完璧だ。『E.T.』や『グーニーズ』、『スタンド・バイ・ミー』。冒険の目的が如何なるものであろうと、少年少女たちは成長する。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』も、その中の一つだ。

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ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1

第1章:ウィル・バイヤーズの失踪

"Stranger Things" Season1"

Chapter One: The Vanishing of Will Byers"

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2つの"点"と漂うフェティシズム 『点』レビュー

その題名に惹かれて鑑賞した、25分の作品『点』。25分と短い作品ながらも、作品の雰囲気を最初の数シーンで構築し、幼馴染2人の「点」を描いた作品。

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(C)2017 WARNER MUSIC JAPAN INC.

 

『点』

(2017年/監督:石川慶)

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最後のジェダイとは一体誰の事だったのか :『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』考察1

スター・ウォーズ/最後のジェダイ』というタイトルが公開され、様々な考察がなされた。「最後のジェダイ」とは誰の事を示すのか。ルークか、レイか。それともカイロ・レンか。劇中に、その答えは示された。

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【『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の内容に触れています。未鑑賞、鑑賞予定の方には、ブラウザバックを推奨します。】

「最後のジェダイ」とは誰の事なのか。その答えはシリーズ8作目の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で示された。まずは「ジェダイ」とは何の事なのか。監督のライアン・ジョンソンは、"最後のジェダイ"はルーク・スカイウォーカーであると発言したが、それについても考察をする。

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ドローンの攻撃 ー『ブレードランナー 2049』レビュー 第1回

ディストピア的世界観をスクリーンに余すことなく映す『ブレードランナー 2049』。劇中、ラヴというレプリカントがドローンを使い攻撃する場面がある。ドローンによる攻撃、これは今作でどのように描かれているのか。『ブレードランナー 2049』レビュー 第1回。

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"Blade Runner 2049" 

ブレードランナー 2049』

(2017年/監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

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"荷物を席に置くこと"と"信頼"についての考察

荷物を席に置くという行為は人によって、それを行うか行わないかは変化する。誰かは自分が会計をしている間、荷物を席に置く。しかし、違う誰かは絶対に自分の荷物を席に置いていかない。しかしそのどちらもが外国に行くと荷物を置いていかない。そこにはどのような違いがあるか。そこには信頼という極めて脆い感情の存在が横たわっている。"荷物を席に置くこと"と"信頼"についての考察。

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名探偵、二元論、名優 :『オリエント急行殺人事件』レビュー

アガサ・クリスティ著『オリエント急行の殺人』を映画化した今作。監督でもあるケネス・ブラナーが、かの有名な探偵エルキュール・ポワロに扮し、オリエント急行での殺人事件に挑む。結末は衝撃であり、感動さえも与える。近年ではあまり観ない、程良いテンポの、細部まで作り込まれた、"ウェルダン"な作品だ。

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オリエント急行殺人事件』 

"Murder on the Orient Express"

(2017年/監督:ケネス・ブラナー

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今いる世界は"現実"なのか、それとも"誰か"の現実なのか ーー『宇宙の眼』フィリップ・K・ディック 書評

今いる世界は、宇宙は現実なのか。そう問いかけたことはあるだろうか。1日、1日を繰り返すこの世界は、"誰か"の世界なのかもしれない。フィリップ・K・ディックの『宇宙の眼』は、その巧みなプロットで、読者を物語へと引きずり込む。

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『宇宙の眼』

フィリップ・K・ディック

早川書房

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ハロー・アゲイン、ミスター・ムラカミ

以前、僕は村上春樹が苦手だったと書いた[「村上春樹いいよ、読んでみなよ」 - PORTRAIT IN]。そして、今度彼の著作に再び挑戦してみようとも書いた。そして現在。『カンガルー日和』から読み始め、徐々に彼の世界観に、はまっている。ハロー・アゲイン、ミスター・ムラカミ。

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